【顎関節症】顎の痛みの患者さん【治療解説付き】

患者さんの声:顎の痛み

①ご自身のプロフィール

59歳 男性

・お名前(イニシャル)

T・K

・お住まい

姫路市御立中

・ご職業

自営業

 

②最初はどのような症状がありましたか?

 半年位前より奥歯の付け根が痛み、かかりつけの歯医者に行きレントゲンを撮るも虫歯ではないと言われる。

頭痛や奥歯の付け根の痛みが出たり治ったりの繰り返しで原因が分からなかった。

三週間程前より痛みが増して、また歯医者に行くも原因不明。今度は頭痛が激しいので脳神経外科でCTを撮るも異常なし。

総合病院に紹介状を書いてもらって口腔外科に行き、やっと顎関節症と分かりました。

この頃ひどい時は指一本しか口が開かない。

 

③当治療院の治療を受けるようになってから②の症状はどのように変化しましたか?

 親戚の方に先生を紹介して頂き二回目で確かに効果が実感できました。

4回目で指三本口が開きました。

 

④体調が回復してきて一番良かったこと、嬉しかったことを教えてください。

最終的に指一本しか開かなくなった時はコロッケも握り寿司も口に入らない。信じられませんが、口に食べ物が入れられる喜びを実感でき小林先生には本当に感謝しています。

 

⑤同じ症状で悩んでいる患者さんにアドバイスやメッセージをお願いします。

 私の場合原因が分からず最終的に口が開かなくなりました。顎関節症でお悩みの方は小林先生に一度診てもらってはいかがでしょうか。

ありがとうございました。

治療解説について

この患者さんは当院に通われていた患者さんからのご紹介でした。

本来指3横指分口が開かなければいけないところ、

初期には指1横指分しか開きませんでした。

さらに顎周りの筋肉が腫れていてほっぺたが膨らんだような形になっていました。

肩もすくんだような形(怒り肩)になっており、首も固く天井を見ることが出来ませんでした。

 

 最初の治療では、AKA療法という関節の動きの悪さを改善する治療を行いました。

ご職業柄同じ姿勢で作業することが多いようで、肩甲骨付近の関節はとても動きの悪い状態でした。

顎痛の患者さんには鍼灸治療も有効なため、顎周りの筋肉を緩める目的で針治療をおこないました。

針治療を行った部位はほっぺにある複数の筋肉です。

特に緊張していたのが「内側翼突筋(ないそくよくとつきん)」という筋肉でした。

この筋肉は顎の裏側に付着している筋肉です。

筋肉の作用は顎を左右に移動させることで、歯に近い筋肉であることから歯痛の症状を起こす筋肉でもあります。

歯が痛くて歯医者に行っても特に異常がなかったとおっしゃる患者さんの多くがこの筋肉が異常に緊張していることが多いです。

 二回目来院されたときにはほっぺの腫れがかなり改善されており、2横指分口が開くようになっていました。

ご本人も顎周りがスッキリしたとおっしゃっていました。

治療は引き続き肩周辺と顎周りの治療を行い、4回目の治療時には正常の3横指開くようになっており、治療終了となりました。

院長の一言

 こんなにすぐ良くなるなら写真撮っとけば良かったなーと思った症例でした・・・

 顎痛は治療のタイミングがかなり重要で、この患者さんは珍しくすぐ治ったと言えます。

顎痛や顎関節症の患者さんは本格的に口が開かなくなったり、痛みが強くならなければ病院や治療院に行こうとしません。

ましてや当院に来院される患者さんはいろんなところに行った結果、治らなくて来院されるケースが多いです。

かなり時間が経過した人が多いですから、筋肉が固くなりすぎてたり、首回りの筋肉が過度に緊張しているので時間がかかります。

顎の痛みや顎関節症のある人は症状が進行する前にできるだけ早く治療を受けることをオススメします。

アンケートにご協力頂きありがとうございました。

鍼灸治療について

鍼灸治療は東洋医学的な治療はもちろん、手の届かない筋肉にアプローチすることができます。
顎痛の場合は手技(手で行う治療)だけでなく鍼灸治療との併用をお勧めします。

詳しい施術内容は下記のボタンでご確認ください。