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【AKA療法】1.関節の動きが固くなる理由【モビライゼーション】

皆さんこんにちは。
こばやし整体治療院の小林です。

今回は関節の動きが固くなる理由について
詳しく説明していきます。

一度では書ききれないので項目ごとに分けてお話していきたいと思います。

関節が固くなるのは何故?

最初に関節が固くなる原因には何があるでしょうか?

・ストレッチ不足?
・運動不足?

これらは正解とは言い難いですね。
外傷や麻痺、内臓由来のものを除けば、

「関節に一定時間同じ力がかかること」です。

レントゲンには写らない動きの問題のため推測の域を超えられませんが、
これまでの治療効果や検査結果などを見ていてもほとんど間違いないでしょう。

ストレッチや運動の不足は単に同じ姿勢をとる時間が短くなり、結果関節の動きが悪くならなかった。
という認識で大丈夫です。

関節の引っかかり

患者さんに分かりやすく説明するために、
「関節が引っかかってる」と説明しますが、
専門的には「関節機能異常」と呼ばれます。

全身の関節の動きを詳しく見ると、
関節には滑り・転がりという動きがあります。
これがうまくいかないことで「関節が引っかかった状態」になるんですね。

建て付けの悪いタンスをイメージしてもらうと分かりやすいです。
タンスの開け閉めは関節の動きで言う滑り運動。
開け閉めする際にガタガタ引っかかると、
煩わしいですよね。

開け閉めの頻度が少なければ問題になりませんが、
頻繁に開け閉めする場合は話が違います。

引っかかりを放置すると…

引っかかりのあるタンスをそのまま開け閉めしていると何が起こるか想像してみましょう。

一つ目
「開け閉めするのに力がいる」
抵抗が上がるので開け閉めするのに力が必要です。
関節でいうと関節を動かす筋肉に負荷がかかります。
これは筋肉の張りや凝りなどの症状として現れます。

二つ目
「傷が入る」
引っかかったまま動かしていると当然傷が入ります。
関節内では小さな損傷を繰り返しているので関節周囲が腫れたりすることもあります。
ゆくゆくは関節の変形へと繋がります。

三つ目
「他の箇所へと影響が出る」
片側だけが引っかかっていたのに最近は反対側も…
ということがあるように、
人体でも隣接している関節が徐々に影響を受けて動きが悪くなってきます。

これは背骨の関節や肋骨の関節に多く、
股関節や足首の捻れから起こる膝痛に似ています。

四つ目
「関節が固くなる」
引っかかりを放置すると関節の周囲にある靭帯や関節包に負担がかかり徐々に分厚くなります。
靭帯は筋肉のように収縮しないため関節が固くなってしまいます。

これは簡単なストレッチをした程度では取り除くことは不可能で、根気強く徐々に動きを良くしていく他ないでしょう。


次回は引っかかりの症状をまとめていきたいと思います!