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トリガーポイント療法について

1.トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは、筋肉の使い過ぎ・一定の姿勢を維持することにより、筋肉が損傷を受け過敏な状態になることです。

過敏となった筋肉には硬結(凝り)が認められ、その部位を冷却・圧迫・鍼治療によって治療します。

その際、施術した部位よりも他の場所に痛みがでることを関連痛といい、トリガーポイントから離れた部位に痛みが起こります。

痛みに対する効果が大きく、治療前後で動かす痛みの楽さを実感できるほどです。

 

トリガーポイント療法は、かつてアメリカ合衆国元大統領ジョン・F・ケネディの主治医、Janet G.Travell と共同研究者の医師であるDavid G.Simons が、トリガーポイントの概念を書籍化し、一躍有名となりました。

2.トリガーポイントが対象とする症状

トリガーポイント療法が対象とする症状は痛みがメインです。

多くありませんが痺れの訴えを施術することもあります。

トリガーポイントによる症状は痛みから痺れ、自律神経の失調症状などが主な症状です。

2-1.トリガーポイントが対象とする症状

・各部位の筋肉に起こる痛み

・神経の支配領域に一致しない痺れや感覚異常

・関節の動かしにくさ

・強い筋肉の凝り

3.トリガーポイントを受けられた患者さんの例

・サッカーのトレーニングによる筋肉の過労(17歳男性)

・座椅子へ座りすぎによる腰痛(70代男性)

・長時間デスクワークによる腰の痛み(40代女性)

・口をあける際に顎がカクッと鳴り、顎が開きにくく痛みがある(20代女性)

・肩の強い凝り感と頭痛(60代女性)

・デスクワーク中の太もも外側の感覚の異常(30代男性)

・顎関節症の治療で(70代女性)

4.トリガーポイントの施術方法

当院ではトリガーポイントが生じている筋肉を探り、親指や肘を使って圧迫します。(虚血圧迫)

他にも棒状の器具を使って押さえることもありますが、多くは指を使って施術します。

 

冷却法では、コールドスプレーを使い筋肉の過敏を取り除きます。

 

筋肉を圧迫した際に、関連痛が起こることがあります。

圧迫の強さを調整しながら施術するので我慢できないほど痛いということはありません。(多少の痛みはあります)