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【夜泣きの治療】小児ハリ「夜泣き」の症例【1歳5ヶ月】

患者さんについて

性別:男の子

 

年齢:1歳5ヶ月

 

症状:夜泣き

 

内容:2週間ほど前から突然夜泣きがひどくなった。

それまでは機嫌のよい子だったが夜中に癇癪(かんしゃく)のような「キーキー」という泣き方で起きる。

患者さんの診立てについて

 時期が明確な場合、原因となる生活上での問題があるケースがほとんどです。

2週間前の生活をお聞きしていると「1泊2日の旅行に行った」とおっしゃっていました。

 

子どもは大人よりも情報を多く受け取るため興奮しやすいです。

人の出入りが多い家庭や、よく旅行に行く場合はお子さんが興奮気味のことが多いで夜何度も起きてしまうことが考えられます。

 

頭が興奮して「のぼせ」の状態と判断しました。

のぼせとは、お風呂上りにのぼせたとよく言いますがその状態に近いです。

頭が興奮して目がさえてしまって夜泣きが起こっていました。

治療について

 治療は小児ハリを行いました。

お腹のツボや手足を金針という刺さないハリで擦り、ツボを刺激します。

さらに散針を使って興奮を抑える治療を行いました。

 

日常生活での注意として、動画などの興奮しやすいものを見せないようにしていただきました。

他にも運動をよくさせて体を疲れさせることも重要とお伝えしました。

 

セルフでできる自家製の散針を使ってのぼせを下げるよう指導しました。

 

治療頻度は、初期にはお子さんになれて頂くために隔日もしくは連日治療を受けて頂きました。症状が落ち着いてからは週に1回健康管理のために来院していただいてます。

その後の様子について

治療は三回目の治療時でカンシャクのような夜泣きはなくなりました。

まだ何度か起きるので続けて来ていただきました。

 

6回目の治療時には1~2回ほど起きるがすぐに寝るようになりました。

 

現在も治療中ですが、夜泣きで親御さんが困っていることもなく遠方から来院されているので週に1度で様子を見ることとなりました。